リクエストにお答えして、今回は私が10代から20代まで長い間陥った極度の人見知りと対人恐怖症についてお話しいたしましょう。
この原因は後からはっきりとわかりました。
私を長年苦しめていたものの正体。それは「普通」という名の呪縛だったのです。私は小さい頃から「異常」でした。異常なくらい遊び、異常なくらい寝て、異常なくらい食べて、異常なくらい笑い、そして異常なくらい泣く人間でした。背も異常なくらい小さかったのです。背の高さは違うとして、その性格はまるで『古事記』に出てくる素戔嗚尊のような子供でした。まさに「異常」ですね。
中学校まではそれでよかったのですが、高校に入った途端、自分があまりに「異常」であることが怖くなってきました。周りがほとんど「普通」と言われる人たちばかりだったからです。極言すると、優秀ではありましたが、無個性な人ばかりでした。これには驚きました。と同時に自分も「普通」にならないといけないというように勝手に思い込むようになりました。この時の「普通」とは「普通の高校生らしく」というものでした。
大学は大学で「普通の大学生らしく」、会社は会社で「普通のサラリーマンらしく」生きないと、そのコミュニティーから弾かれてしまうという危機感を強く持ったわけです。
「普通」が評価される世界があるなんて思ってもみなかった私は、自分も「普通」になろうと大変苦しみました。ですが、元が「異常」ですから、なかなかうまく行きません。次第に「普通」の人が怖くなってきたのです。
その結果、「普通」の人たちの中で、極度の人見知り、かつ対人恐怖症になってしまったのです。
会社を辞めた30歳以降は、自分は「異常」でいいのだ、と開き直ることができ、とても楽になりました。やはり無理して生きていくのはダメですね。苦しいので。それは自分を偽って生きているからでしょうね。
これからも私は自分の「異常」さを、もっといい方向に伸ばしていきたいと考えています。と同時に決して「普通」という誘惑に負けないようにしないといけないとも思っています。「異常万歳!!!」。
とりわけ研究者は「異常」くらいがちょうどいいのです。面白くてユニークな研究は「異常」な人からしか生まれない。そう私は思っています。
「異常道の完徹」。これが私の人生のモットーです。
今日も読んでくださってありがとうございました。
引き続きよろしくお願いいたします。
6件の返信
なるほど!先生は深掘りすればするほど、面白いお答えが返ってきますね。リクエストにお応えいただきありがとうございました😊
日本は同調圧力が強いですからね、皆と足並み揃えて目立たないように行動しないといけないというプレッシャーを、肌で感じて暮らしていますよね。組織では特に、皆と違った意見を言いにくいですよね。
ですが「異常」であることは、ある意味、研究者に必要な資質なのですね!納得いたしました😊
次回もどんなお話が出てくるか、楽しみにしております😊
リクエストしてくださってありがとうございました。
これからもしてもらえるとありがたいです☺️
自分では深掘りできているつもりでも、できていないところがありますので。
また次回も楽しみにしておいてください!!!
よろしくお願いいたします🙇♂️
ありがとうございました😊
どこかで見たことのある絵だと思ったら、一休さんでしたね!😊
「異常」でいいのだ、と開き直ることができて良かったですね😊
さらなるご質問ですが、今の大学という組織の中では「異常」のままで大丈夫なのですね?
ご質問ありがとうございました!!!
大学は「異常」でいいのです☺️
昔はもっと「異常」な先生が多かったのですが、今は大変少なくなりましたね。
ですから学問が面白く無くなってきました😭
残念なことですが🥹
現在は、コンプライアンスを守った上で、「異常」でないとダメな時代になりました!!!
私もこの範囲では「異常」であり続けることができますし、そうでなければならないと強く思っています。「普通」の研究者が増えてきたように思いますので。
これからも「異郷」な研究者代表として頑張ります!!!
応援よろしくお願いいたします🙇♂️
ご回答をありがとうございました😊
「コンプライアンスを守った上での異常」、なるほど!(笑)
最近はネットなどの影響で自由にものを言いにくい窮屈な世の中になりましたから、「異常」でいることにもご苦労が多いと思いますが、せっかく良い環境にいらっしゃるので、「異常完徹」、頑張ってください😊❗️
ありがとうございます!!!
これからも頑張りますので、よろしくお願いいたします🙇♂️