想像力の涵養法

今日は、少し脱線してあえて違う話をします。
私が知らず知らずのうちに行ってきた想像力の涵養法についてです。
もしかしたら皆さんもしていたのかもしれませんが、あまりこういうことを他人に聞くことがないので、他人のことはわかりません。ですから、もしかしたら特別ではないかもしれませんが、私の経験を書きますね。

私は小さい頃から外国に憧れていました。ですが、当然の如くそんな簡単には行けません。ですからどうしたかというと、頭の中で海外旅行をしたのです。
どういうことかと言いますと、例えば、誰かがエッフェル塔の模型を買ってきてくれたとします。そうすれば私はフランス旅行ができるわけです。もちろん頭の中で。自由に。
ただし、それにはある方法が必要です。まず親指と人差し指で輪っかを作ります。それを目に当てて、周りが見えないようにします。そうなった状態で、エッフェル塔の模型を見るわけです。
そうなるとエッフェル塔を中心にしたフランスの風景が頭の中に広がります。想像した風景が本当のフランスのものであるかどうかはどうでもいいのです。そもそも知らないのですから。とにかくフランスに行った気分になれれば大成功なのです。

こうするとドイツだとベンツのミニカーがあればドイツ旅行ができますし、象の置物があれば、タイでもインドでもアフリカでも自分の思うところに行くことができます。
このように私は、想像力の中で遊ぶのがとても好きな子供でした。

後から気づいたのですが、これは俳句がしていることと同じではないかと思うようになりました。一つのものから広い事象を詠むその想像力が俳句には必要ではないかと思ったわけです。

あるいは研究も同じことです。最初はごく小さい疑問から研究は始まります。そこからどこまで広く論証していけるか。その過程にはさまざまな仮説が必要で、そこには当然、想像力が必要になってくるのです。

私の場合、それが先に述べた、今思えば稚拙な遊びだったというお話でした。

今日も読んでくださってありがとうございました。

2件の返信

  1. rain lily より:

    チョコボール、金のエンゼル😃❗️懐かしい😊‼️

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